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福岡大学腎臓・膠原病内科が
目標とする医師像

「医師の使命と倫理を理解し、
 患者、家族の悲しみ、失意、痛み、涙を体感でき、
 厳しい仕事に耐える身体と強い心をもちながら、
 発する言葉と眼差しは、人の心に温かく、
 プロの自覚と冷静さ、他人(ひと)の幸せ願う熱さで、
 病む人たちを感動させ、心にしみる医療が出来る、
 そんな医師に私はなりたい。」

腎臓・膠原病内科とは

 当科は膠原病および内科的腎疾患の診療を専門的に行っています。
膠原病は、単一の疾患名でなく、免疫の異常を基盤とする、全身性炎症性疾患の一群の総称です。
代表的な疾患には、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎、混合性結合組織病、血管炎症候群、シェーグレン症候群、ベーチェット病、成人発症スチル病などが属しています。発熱、皮疹、関節痛などを初期症状としますが、全身の結合組織から、腎臓や肺をはじめとする多臓器を障害する慢性再発性の難治性疾患へと進展します。免疫の異常と全身の炎症とがその病態に深く関わるため、副腎皮質ステロイドホルモンや免疫抑制薬等の治療が必要となります。なかでも腎障害は、肺障害とともに、膠原病に多く併発する臓器障害です。
当科では膠原病専門医と腎臓専門医との協力により、免疫学的な発症機序を考慮しつつ高度な治療を行う事が出来る環境です。
免疫抑制状態における感染症に対する治療や対策に大きな注意を注いでいます。さらに、関節リウマチに対しては、各種生物学的製剤の治療導入が著しい効果を示しています。

腎疾患部門では、その主な内容は腎炎、ネフローゼ症候群の診断と治療であり、多くの場合、腎生検により確定した組織診断に基づくきめ細かな治療を行います。腎生検の組織診断は、病院病理部・医学部病理学講座で行われる光学顕微鏡、蛍光抗体法、電子顕微鏡標本になされますが、その結果をもとに当科で綿密な治療方針を定めています。さらに、急性および慢性腎不全の診療では、保存的治療だけではなく、必要に応じ末期腎不全における透析療法も行っています。透析療法のうち、いわゆる人工腎臓による血液透析は、病院・血液浄化療法センターにて昼夜2サイクルで実施していますが、状況に応じて適宜行っています。
また、血液透析の技術を応用した血液浄化療法として、難治性の腎疾患、膠原病および自己免疫疾患に対して血漿交換療法やLDLアフェレ-シス、免疫吸着療法も行っています。持続的携行腹膜透析療法(CAPD)も実施しています。また、腎移植療法にも積極的に関わり、受給者と供給者の選定を行っています。

特徴・特色

 腎生検の組織診断は光学顕微鏡、蛍光抗体法、電子顕微鏡標本により病院病理部・医学部病理学講座で行われるが、それをもとに当科で綿密な治療方針を定めます。 治療内容は国内、海外の優れた研究成果と、当科における豊富な経験も参考としております。透析療法のうち、いわゆる人工腎臓による血液透析は病院・腎センタ-で昼夜2サイクルで実施しているほか、疾患の状況に応じて適宜行ってます。

また、血液透析の技術を応用した血液浄化療法として、必要な場合には腎疾患、膠原病および自己免疫疾患に対して血漿交換療法やLDLアフェレ-シス、免疫吸着療法も行っています。

さらに、透析療法の一環として、持続的携行腹膜透析療法(CAPD)も実施しております。