専門外来
内分泌・代謝
ホルモンの病気とは?
内分泌疾患、すなわちホルモンの病気はあるホルモンがたくさん出過ぎたり、あるいは少ししか出ないために、身体に様々な不都合な症状が起こる病気です。
主に、下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺(睾丸、卵巣)、膵臓などホルモンを作る臓器で起こる病気です。


ホルモンがたくさん出過ぎる病気って?
原因の多くは、腫瘍による過剰なホルモン産生によるものですが、幸いなことに腫瘍のほとんどは良性で、早く見つけて手術で取り除いてあげれば、よくなってしまうことがほとんどです。
しかしながら、中には腫瘍を完全に取り除けない場合や、手術ができない場合があります。
そのような場合には放射線療法やお薬によってホルモンの出過ぎを抑える治療をします。
最近は人間ドックや画像診断の機会の増加で、偶然、下垂体や副腎に腫瘍が見つかることがありますが、腫瘍からホルモンが過剰に出て悪さをしていないかどうか、専門の先生に診ていただくことが重要です。
一方、中には甲状腺の病気で有名なバセドー病のように、自己免疫という現象で、甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰に産生される場合や、亜急性甲状腺炎といって、何らかのウイルス感染のあと、甲状腺に炎症がおこって甲状腺ホルモンが一時的にたくさん出る場合があります。
いずれの場合も、動悸、発汗過多、体重減少、手のふるえなど、甲状腺機能亢進症状があらわれます。いくつかの代表的なホルモン過剰症を簡単にご紹介します。

  1. クッシング症候群:コルチゾールという副腎ホルモンが過剰に産生される病気で主に下垂体あるいは副腎の腫瘍でおこります。丸顔になったり、肩の後ろに脂肪がついたり上半身肥満をきたしやすくなります。糖尿病、高血圧、骨粗鬆症を引き起こすこともあります。
  2. 原発性アルドステロン症:副腎の腫瘍からアルドステロンというホルモンが過剰に出て、高血圧を引き起こすと同時に血液中のカリウムを減らす病気です。
  3. 褐色細胞腫:副腎の腫瘍からカテコラミンというホルモンが過剰に産生されて、高血圧や気分不良を引き起こす病気です。
  4. 原発性副甲状腺機能亢進症:甲状腺の真裏にある副甲状腺という小さな臓器から副甲状腺ホルモンが過剰に出て。血液中のカルシウムの値が高くなる病気です。ヒトによっては骨粗鬆症になったり、尿管結石を繰り返すようになります。
  5. 先端肥大症、巨人症:脳下垂体から成長ホルモンが大人になって過剰に出てしまうために、骨や軟部組織が肥大して、顔貌や体型の変化をきたします。また糖尿病にもなりやすくなる病気です。一方、子供の頃から成長ホルモンが出過ぎると背が伸びて巨人症となります。
  6. プロラクチン産生腫瘍:脳下垂体から、乳汁を分泌させるホルモンであるプロラクチンが過剰に産生されてしまうため、妊娠や分娩とは無関係に乳汁分泌がおこり、また生理異常(無月経)をきたす病気です。女性不妊の原因の一つです。
ホルモンの出かたが足りない病気って?
原因には、先天性、腫瘍、感染、炎症、自己免疫、放射線、手術など様々な原因があります。一つあるいは複数のホルモンの出が悪くなり、分泌されないホルモンに応じて、欠落症状が出現します。治療の基本は、原因が治せる可能性のあるものはその加療を行うと同時に出ないホルモンを補ってあげる補充療法が基本となります。私たちの生命維持に必須の副腎皮質ホルモンと甲状腺ホルモンが最優先で補充されます。いくつかの例を示します。

  1. 小人症:子供の時に脳下垂体からの成長ホルモンが分泌されないために背が伸びない病気です。大人の骨になる前に早期に診断して成長ホルモンを補えば、背は伸びます。
  2. 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が悪いために、だるい、眠い、寒いといった全体に活気のない症状が出現します。甲状腺ホルモン補充で症状は消失します。
  3. 副腎皮質機能低下症:脳下垂体や副腎に原因があって、副腎ホルモンが出ない病気です。倦怠感が強く、血圧は低下します。場合によってはショックになりますので、早期加療が重要です。
  4. 性腺機能低下症:脳下垂体や性腺(睾丸、卵巣)に原因があって、性ホルモンが出なくなり、二次性徴や生殖機能の障害をきたす病気です。若いヒトでは、治療が必要です。

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