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診療内容のご案内

◆ 耳の変形(小耳症、埋没耳)

【小耳症】
 小耳症は、生まれつき耳がない病気です。耳たぶ(耳垂)を含め耳介の下方部分が残る場合が多く、1から2万人に一人の割合で発生します。残った耳の形状により耳垂残存型と耳甲介残存型に分類されます。絞扼耳(こうやくじ)を小耳症に含める場合もあります。
 小耳症では外耳と中耳の発育不全をともなうため、難聴(伝音声難聴)を示すことがあります。そのほか、マスクやめがねが掛けられないと言った問題もあります。
 小耳症に対する耳介形成術は、現在、8歳から10歳ごろに本人の肋軟骨(肋骨の内側部分)と皮膚を移植する方法で行います。30年ほど前はシリコンを埋め込む方法も行われていましたが、露出や感染が問題となり、現在は行われていません。将来、再生医療による培養軟骨の利用が期待されています。しかし実用化に至るには超えなければならないハードルが数多くあり、臨床応用までにはまだ時間を要すると考えられています。
 小耳症治療の概略は以下のとおりです。1)初診時(耳鼻咽喉科、産科、小児科より紹介);病気の特徴と治療方針を説明。2)当院耳鼻咽喉科に聴力検査を依頼。両側の場合、聴力改善手術を依頼。3)8歳頃に耳介形成術を行う(1週間から10日間の入院)4)初回手術後3か月以降に耳介挙上術(耳を立てる手術)を行う(1週間の入院)5)耳鼻咽喉科とともに年に一度の診察を18歳まで続ける。

【埋没耳】
 埋没耳は袋耳とも呼ばれ、耳の上部が頭部の皮下に埋没する変形を示します。指で引っ張ると出てきます。原因は耳介筋の付着異常とされています。日本人には比較的多く、400人に1人の割合で発生します。形の問題以外に、めがねやマスクを掛けにくいという問題が生じます。
 埋没耳は乳幼児期(生後6か月以内に開始することが望ましい)であれば矯正治療により治る可能性があります。小児科や産科の先生には、早めにご紹介くださることをお願い申し上げます。
 矯正により治らないものは、5,6歳以降に手術により治療します。

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