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診療内容のご案内

◆ 足のきず(糖尿病性足潰瘍、静脈性下腿潰瘍)

 難治性潰瘍は治療をしてもなかなか治癒しない皮膚潰瘍のことで、慢性潰瘍ともいわれます。その原因には、外傷、褥瘡、糖尿病性潰瘍、放射線潰瘍、うっ滞性潰瘍、膠原病、リウマチに合併する潰瘍などがあります。傷が治癒するのを妨げる因子としては低栄養、感染、ステロイドや免疫抑制剤の服用、機械的刺激などがあげられます。好発部位は下腿、足です。下腿・足は血行が他の部位と比べて不良であり、またうっ血しやすい部位でもあります。

糖尿病性潰瘍
近年特に、糖尿病に伴う足の難治性潰瘍や壊疽が増加しています。あまり自覚症状がないため放置していると潰瘍が悪化し感染を生じて下肢の切断を余儀なくされることがありますので注意が必要です。
治療は、まず潰瘍の原因や治癒を妨げる因子を解明して除去することにあります。血糖が高いと傷が治りにくく感染に弱くなります。また糖尿病性腎不全のため血液透析を行っている場合さらに傷が治りにくくなります。したがって糖尿病性潰瘍では局所管理だけではなく、血糖コントロール、透析、動脈硬化の治療といった全身管理が必要となります。当科では、糖尿病・内分泌内科や腎臓内科、循環器内科と連携し、総合的な治療を行っています。局所管理としては、壊死した組織を軟膏や外科的治療で除去するデブリードマンを行い、適切な軟膏処置や抗生剤投与で感染をコントロールし、肉芽を増殖させ上皮化しやすい環境を整えます。状況に応じて皮膚移植術を行ったり、腱や骨が露出している場合では皮弁移植術を行うこともあります。治癒した後も糖尿病性潰瘍は再発しやすいため、血糖コントロール、フットケアが重要になります。足の変形に対し装具を作成したり、爪切りやたこ・魚の目の治療などのフットケアを行っています。

末梢動脈閉塞疾患による潰瘍・壊疽は、下肢の血管が閉塞し血流が悪くなることで生じます。疼痛を伴います。治療においては、血流を改善させることが非常に重要になります。下肢の血行を評価し、必要に応じて、循環器内科による血管カテーテル治療や、心臓血管外科による血管バイパス術を行い、血行の改善を図ります。適切な抗凝固剤・抗血小板剤の内服など、内科的治療も重要です。血流が悪いとデブリードマン(壊死組織の除去)を行っても壊死が進行するため、血流を評価し、適切な時期に適切な軟膏治療や外科的治療を行います。

いずれの場合も、なかなか治らない傷がある場合は、できるだけ早く専門医に相談することが重要です。

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