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◆ 顔の骨折(鼻骨骨折・頬骨骨折、眼窩吹き抜け骨折、ルフォー型骨折)

 頭の骨(頭蓋骨)は大小15種類、23個の骨から構成されています。そのうち脳の入る頭蓋腔より下方に位置する骨を顔面骨と言います。顔面の骨はそれぞれ薄い板状の骨とそれに続く厚みのある骨によって形作られ、眼球の入る眼窩や鼻腔、副鼻腔といった空間を形成しています。この構造はちょうど梁や柱で屋根や床を支える構造に似ており、外からの衝撃などの力(外力)に対して力の集中しやすい弱い部位がいくつか存在しま。
このため顔の骨折はそれらの構造が弱い部位に一定の形をとって起こることが多くなります。ここでは代表的な顔の骨の骨折について紹介します。

  1. 鼻骨骨折
     鼻骨は顔の骨の骨折の中でももっとも頻度の高いものです。スポーツ中にぶつけたり、人に殴られたりなどの比較的弱い外力でも折れることがあります。骨折により鼻が低くなったり、曲がったりしますが、受傷直後は顔の腫れにより分かりづらい事が多いです。
  2. 頬骨骨折・頬骨弓骨折
     頬骨は眼窩の外下方に位置する顔面骨です。ここも比較的外力に弱い部位が存在する上、殴打など力を受けやすい部位であるため、頻度の高い骨折部位です。頬骨弓と言う橋になっている部位が単独で折れる場合(頬骨弓骨折)と頬骨全体が周囲の顔の骨とつながっている部位で折れ、位置がずれてしまう場合(頬骨骨折)の2種類の折れ方がほとんどです。骨折の部位により口が開けにくくなったり、頬や歯茎のしびれや感覚の低下、目の動きが悪くなって物が2重に見えるような症状が出ることがあります。
  3. 下顎骨骨折
    交通事故や転落、転倒などで外力を受けやすく比較的頻度の高い骨折部位です。受傷時に歯の損傷を伴いやすい事や骨折により歯のかみ合わせが狂ったりあごの関節の動きが悪くなることがあるため当科では歯科口腔外科と協力して治療を行っています。
  4. 眼窩底骨折(blowout fracture)
    眼球の部分に前方から鈍的な外力(ボールが当たったり、肘や膝、拳などが当たるなど)が加わり、眼窩の内圧が高まって薄い眼窩の壁の骨を破る形の骨折です。骨折の形式から吹き抜け骨折(blowout fracture)とも呼ばれます。眼球が凹んでしまうほか、目を動かす筋肉が骨折部に挟まったりして動きが悪くなり(特に上方に動かなくなる場合が多いです)物が2重に見える症状が出ます。折れやすい部位は主に眼窩の下方の壁と内側の壁です。
  5. その他の骨折
    その他の顔の骨は前述の部位より構造が強固ですので、頻度は下がりますが交通事故など強度の外力が加わる場合骨折を起こすことがあります。上顎骨骨折や前頭骨を含めた頭蓋底骨折などがあります。

 いずれの場合もX線写真やCTなど画像検査を行って骨折部位を確認します。骨折による変形の大きい場合や機能的に症状が出ている場合は手術の対象になります。いくつかの例外を除き、緊急に手術をするわけではなく折れている骨が動かしやすい時期(1〜2週以内)までに手術を行います。この時期を過ぎると骨折部位が固まり動かしづらくなるため、骨折による変形を来した場合は矯正が難しくなります。受傷直後は腫れが強く変形などが分かりづらいこともありますので骨折が疑われる場合はこの時期までに専門医を受診されるようにしてください。

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