福岡大学医学部形成外科ホームページへようこそ。

福岡大学医学部形成外科 - Fukuoka University Plastic and Reconstructive Surgery -

患者の皆様へ
  • TOPへ戻る
ホーム > 診療内容のご案内 > きずのつっぱり(瘢痕拘縮)

診療内容のご案内

◆ きずのつっぱり(瘢痕拘縮)

手術や外傷などで組織に障害が加わった場合、きず(組織が損傷された状態)ができます。きずはやがて本来の組織とは違う、結合組織で修復され治癒します。この修復された部位を瘢痕組織と言います。基本的には体中のすべての組織で損傷を受けた後は瘢痕組織として治癒します。皮膚が障害を受け結合組織で修復された状態がきずあと(瘢痕)です。瘢痕組織は膠原線維が豊富でやや硬いため、皮膚ほど伸びません。また、修復の過程で瘢痕組織自体も縮む傾向があり本来のきずの大きさよりきずあと(瘢痕)は小さくなります。このため外傷や熱傷などで皮膚に関節などを横切る形で大きなきずあとができた場合、きずあとの伸びの悪さに加え、きずあと自体の縮みも手伝って関節の動きが制限されてしまう場合があります。これがきずあとのつっぱり(瘢痕拘縮)の状態です。

 小児ではしばしば電気ポットのお湯や水蒸気の噴出口などで手掌に熱傷を受傷することがあります。熱傷が浅く適切に治療を受け短期間で治癒した場合には、このようなきずのつっぱりが起こることは少ないですが、熱傷が深かったり治癒までに時間がかかった場合(おおむね2〜3週間以上かかる場合)きずあとがつっぱってくる可能性が高くなります。関節の動きの制限が強い場合、骨の成長や関節の機能に悪影響を及ぼす場合もあり、手術によりきずあとのつっぱりをとってあげる必要があります。大人でも関節の動きが制限される様なきずあとのつっぱりがある場合は手術の対象となります。

 手術はきずあとを取り除きつっぱりを解除して、植皮術や局所皮弁(きずの周囲の皮膚を一部つなげた状態で移動させる方法)などを用いて再び拘縮を起こすようなきずあとを作らないようにするのが目的です。単純にきずあとを取り除いた部分が縫合できる場合でも、Z形成術などで手術後のきずあとがつっぱりにくいジグザクになるように縫合する場合があります。また、手術後のきずも同様の修復過程をたどり治癒しますので手術後のきずあとが強い拘縮とならないよう、内服薬や外用剤、装具などを組み合わせて予防する後療法が重要です。 いずれの場合でもきずのつっぱりの具合や場所などにより一人一人治療の仕方は異なってきますので、専門医の診察を受けることをお勧めします。

<< 診療内容のご案内TOPへ戻る

▲ このページのTOPへ戻る