2025年11月10日(月)19時より、福岡大学病院メディカルホールにて「第49回 福岡大学病院メディカルセミナー」を開催しました。テーマは「がん免疫療法の進化とチーム医療 ─ 最良の成果を導く連携の力」で、治療の進歩と多職種連携の重要性について、実践的な観点から情報共有を行いました。
免疫チェックポイント阻害薬は、どのがん種にも使用されるようになっており、患者さんにとって大きな恩恵をもたらす薬剤といえます。一方で、特に免疫関連有害事象(irAE)はがん種を問わず共通する副作用であるため、早期発見と対応には各専門職の理解と協働が不可欠です。
本セミナーでは、福岡大学病院 腫瘍・血液・感染症内科の田中俊裕(診療教授)が座長を務め、以下の三演題が講演されました。
第1講演では、茂木愛(腫瘍・血液・感染症内科 助教)が乳癌領域における免疫療法の最新動向と今後の展望について、症例を交えて説明がありました。第2講演では、柿本秀樹(薬剤部 副薬剤師長)がirAEのマネジメントと地域医療機関との連携体制について、薬剤師の立場から具体的な提案を行いました。第3講演では、高士祐一(内分泌・糖尿病内科 准教授)が腫瘍内分泌学の視点から、がん治療に伴う内分泌異常への対応についてご講演くださいました。
医師・看護師・薬剤師・製薬企業関係者など、福岡大学病院をはじめ地域の医療機関や企業から幅広くご参加いただきました。質疑応答も活発に行われ、参加者間の交流と情報交換が促進される有意義な機会となりました。
本セミナーは、福岡大学病院、福岡市医師会、福岡市城南区医師会、次世代の九州がんプロ養成プランの共催により開催され、福岡市薬剤師会のご後援を賜りました。がん免疫療法の進化とチーム医療の実践を共有する本セミナーは、今後の地域医療連携の深化に寄与するものと存じます。
INFORMATION過去のお知らせ
第49回福岡大学病院メディカルセミナー「がん免疫療法の進化とチーム医療 最良の成果を導く連携の力」(2025.11.10)終了しました
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