先輩医師からのメッセージ

廣田 悠治

メッセージMessage

下手な文章で大変恐縮です。臨床研修中の先生方に置かれましては毎日初めてのことばかりの中外来に病棟業務、人づきあいや勉強、将来の進路のことなどで大変な苦労をされていることかと思います。
時には自分の選択に自信が持てなかったり、考えが煮詰まって先に進めなくなることもあります。
そんな時に大切になってくるのはやはり社会人の基本である「報告・連絡・相談」を徹底することだと思っています。 私は臨床現場で急患の連続でパニックになったことや判断ミスから周囲の人々に迷惑をかけたこともありました。
しかし、そのようなときにも最悪の事態を回避できたのは、周囲のスタッフに相談し助けていただいたからだと痛感しています。
忙しく仕事をされている先生方に声をかけるのは気が進まない時もありと思いますが最悪の事象を避けるために、分からないことは何でも上司や同僚に相談するようにしてください。

インタビュー

初期研修をどこで行いましたか?

卒業した大学である福岡大学で2年間卒後臨床研修を行いました。

福岡大学消化器内科を選んだ理由は何ですか?

恥ずかしい話ですが、私は初期研修の段階で臨床現場での仕事に慣れることができず十分な修練を積むこともできませんでした。
そのため自分の進む道を定めることもできず、医師としての進退に悩んでいた際に当時の医局長先生などからお声をかけていただき、研究生として迎えていただきました。入局後は時々病棟の仕事の手伝いをしながら先生方と共に研究に勤しんでいます。

消化器内科のおもしろさはどんなところですか?

私がこの科で最も魅力的に思うのは腹部エコーや内視鏡といった数々の画像検査により病態を視覚的に捉えることができることです。
腹部エコーは腹水穿刺や、胆嚢内の精査、外傷時のFASTなどですべての医師が身に着けるべき技術であり、さらに高度な領域として肝生検やラジオ波焼灼術といった手技にも用いられます。
内視鏡は急性期の消化管出血を根本から低侵襲に治療できるとともに、腫瘍等の切除においても威力を発揮します。
ここ福岡大学病院では多くの患者さんを診ることができ、外来や病棟を問わずこれらの手技を目にする機会は多くたくさんの知識を学ぶことができます。
どちらもテクニックや経験が必要ですが、それだけに必要とされる現場も多い手技のためぜひ身に着けたいと考えております。

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