治療関係

2017/9/19
C型肝炎の最新治療
C型肝炎とは…

C型肝炎ウイルスによって肝臓に炎症が起こり、肝機能の異常が続く病気です。 日本には、150~200万人の患者さんが存在しているといわれています。 C型肝炎ウイルスが肝臓に感染して炎症が起きても、ほとんど自覚症状はありません(肝臓=沈黙の臓器)。 さらに、約70%の割合で慢性肝炎へと移行し、この状態が長年続くと肝硬変や肝がんへと進展していきます。

まずは、C型肝炎かどうか検査を受けることが大切

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で分かります。 検査は、お住まいの都道府県等の保健所、ほとんどの病院や診療所で、無料で検査を受けることができます。

以下のような方々は、C型肝炎の可能性が一般の方々より高いと考えられています。

  1. 薬物濫用者、入れ墨をしている
  2. ボディピアスを施している
  3. 輸血を受けたことがある
  4. 非加熱血液凝固因子製剤を投与された
  5. フィブリノゲン製剤(フィブリン糊としての使用を含む)を投与された
  6. 長期に血液透析を受けている 大きな手術を受けた
  7. 以前に鍼治療をうけた
  8. 過去に健康診断等で肝機能検査の異常を指摘されているにも関わらず、その後肝炎の検査を実施していない
最新のC型肝炎治療
  • 飲み薬だけで治療を行います。注射(インターフェロン)は使用しません。
  • 成人であれば、特に年齢制限はありません(詳しくはご相談を)。
  • 治療期間は、3ヶ月(~4ヵ月)です。 副作用は、ほとんどありません。
  • 肝炎助成制度が利用でき、患者さんの治療費負担は3ヶ月で3~6万円です。
C型肝炎の治療成績は、飛躍的に向上しています。

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