福岡大学医学部脳神経外科へようこそ
女性脳神経外科医のキャリア形成
当科のプログラムに所属している女性脳神経外科医のキャリア形成に関して紹介しています。入局直後で今後脳神経外科キャリアを形成してく先生、現在第一線で外科手術を行なっている先生、結婚・出産後セカンドキャリアを形成している先生など様々な意見がありますので、ぜひご覧になってください。
女性脳神経外科医のキャリア形成
脳神経外科の育休報告
男性の育休取得率は、2023年が過去最高の17% (女性は80.2%)を記録しましたが、政府は2025年までに50%を目標にしていることを考慮すると、まだまだ開きがある状態です。育児は夫婦で行うものと世間では理解されてきていますが、医師という職業、特に外科医となると慢性的な人材不足から、プライベートの問題を口にしにくい風習が残っている医局もあるかと思います。さらに医師の働き方改革が2024年4月より実施されることで、日常診療への影響がどの程度起きるのか不透明なところもありますので、育休はさらに取得しづらい状況になる可能性もあります。男性医師の育休取得率を調べてみても全くデータがないのでおそらくかなり少ないのではないかと思います。
福岡大学脳神経外科では、人材確保が進み、福岡大学病院で初の男性外科医の育児休暇を取得しました。試験的ではあったものの、たくさんの収穫もありましたし、給与・期間などの課題も浮き彫りとなりました。今後も積極的に育児休暇の推進と課題の改善に努めてききたいと思います。
脳外科医11年目スタッフのありのままの体験記を記載していますので是非ご覧になってください。
脳神経外科の育休報告
市⺠公開講座Youtube
先日開催されました福岡大学病院脳神経外科 市民公開講座の動画が福岡大学病院のYouTubeチャンネルにアップロードされました。
お仕事などで出席できなかった方、ご興味のある方は下記リンクよりご視聴ください。
https://www.youtube.com/watch?v=w6qiBnXa-5A
教授挨拶
教授 安部 洋
福岡大学脳神経外科のホームページにお越し下さりありがとうございます。教室を代表してご挨拶を述べさせていただきます。
当教室は1973年(昭和48年)に初代朝長正道教授によって創設され、2000年(平成12年)から第二代目福島武雄教授、2008年(平成20年)から第三代目井上亨教授が主催され、2022年(令和4年)から私が第四代目教授を拝命いたしました。
当教室では経験豊富なスタッフを多く有し、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など)や脳腫瘍(良性腫瘍、悪性腫瘍)のみならず、機能的疾患(三叉神経痛、顔面痙攣、パーキンソン病、不随意運動など)や脊椎脊髄疾患(脊髄腫瘍、変形性脊椎症など)や末梢神経障害に至るまで幅広い分野の診療を行っています。深い解剖知識に基づいた病態解析および高い技術力を応用した治療こそ当教室の特色と考えています。その背景には、私自身を含め何人もの医局員がフロリダ大学の故Albert L. Rhoton 教授のもとで微小脳神経解剖学を学び発展させてきた歴史があり、解剖の知識により正確(accurate)で丁寧(gentle)かつ安全(safe)な医療を提供することを我々のモットーとしています。
脳神経外科疾患は、たとえ治療が上手くいったとしても手足の麻痺や言語障害などの後遺症を生じることがあり、健康寿命を短くする大きな原因ともなります。そのような背景から2018年に脳卒中・循環器病対策基本法が成立され、健康寿命の延伸を図ることの重要性が明確化してきています。当科では先代の井上教授が世界に先駆けてロボットリハビリテーションを導入し、超急性期から治療とリハビリテーションを行い、健康寿命の延伸のための取り組みを行っています。
前述の故Rhoton教授は、医師にはcompetence(能力)と compassion(思いやり)が大事である、ということを常に強調されていました。医師には知識や技術のみならず人間性が重要でありどちらも欠けてはいけないという教えであります。心技体の揃った脳神経外科医を多く育て、チームワークの良い医療体制を構築し、更なる社会貢献ができる教室作りをしていく所存です。皆様どうぞ宜しくお願いいたします。