
角膜カンファランス2017
(第41回日本角膜学会,第33回日本角膜移植学会)のご報告









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角膜カンファランス2017
(第41回日本角膜学会,第33回日本角膜移植学会)のご報告


このたび2017年2月16日から18日まで角膜カンファランス2017(第41回日本角膜学会,第33回日本角膜移植学会)がアクロス福岡を会場として,福岡大学の主催として開催させていただきました。学会のテーマは「天空海闊の角膜学」とさせていただきましたが,これは北宋(960年~1127年)時代の書物に見られたことばで,“空や海のように限りなく広がり,深い”角膜を取りまく研究の進展を会員の皆様と分かち合いたいということで,遣唐使からはじまり,太宰府の外港として,そして日宋貿易で大きく発展した千年都市福岡の歴史を踏まえてテーマといたしました。

合計225題の多数の演題をお寄せいただき,一般口演と特別プログラムを2会場に配置して,プログラムを編成いたしました。幸い両会場とも席がかなり埋まる状態で,討論も活発で,日本語スライドセッションについても概ね好評であったという印象でした。シンポジウムは「角膜移植フロンティアへの挑戦」,「角結膜疾患の診断基準を考える」および「角膜疾患と緑内障」の3題,招待講演は「感染症スペシャリストが説きあかす難治性病原体の秘密」として,それぞれの領域の専門の先生方にご解説いただきました。

会期中は幸い雪も降らず,寒さもさほどではなく,3日間とも天候にも恵まれました。アスレチックのバブルサッカー大会では,参加された選手たちは,最初は戸惑いながらも,バブルを装着してのフットサルを堪能して,けが人もなく無事に終わりました。

それに続いての懇親会では,古代エジプト研究者の吉村作治教授に古代エジプト文明と医学についての講演をお話しいただき,その中で「この世界には変わらないものと,変わっていくものがある」というとても示唆に富むメッセージを頂戴することができました。参加の先生方は博多のB級グルメと九州の料理を楽しまれ,ほろ酔い気分の中でアスレチックの優勝決定戦を兼ねるクイズ大会でさらに盛り上がり,昨年に続き大阪医大チームの連覇という結果になりました。

このように本学会の日程を無事に盛会のうちに終えることができました。参加者数は1070名と本当に多くの先生方に福岡にお越しいただきましたことに改めて感謝申し上げるとともに,今回の角膜カンファランス開催につきましては,日本角膜学会,日本角膜移植学会の会員の先生方にひとかたならぬご理解とご協力を賜りましたことを御礼申し上げます。

