第3回 ムービー製作者より(2021.7.)
今回、医局の紹介ムービーを制作いたしました、福岡大学医学部 内分泌・糖尿病内科所属 卒後5年目の 江崎 俊介です。製作を終えて、ホッとしている最中ですが、振り返りたいと思います。
初めムービー製作の話が出たとき、「私にできるのだろうか」と不安がありました。それはムービーを作れるかではなく、当科の魅力を正しく伝えられるのかという不安でした。目標は医局説明会、となれば将来の医局員に向けた製作であるため、安易な気持ちでは受けられませんでした。しかし、医師として未熟な私を日々サポートしていただいている医局に貢献できる一手かもしれないと考え直し、自ら製作を申し出ました。製作猶予は約1ヶ月。決して余裕はありませんでしたが、幸いに趣味でカメラ機材を有していたことから、製作を決めたその日から構想に入ることが出来ました。
構想が一番苦労しました。内容はさることながら、尺・見せ方・BGMを考えるだけでも一苦労です。特に、動画の雰囲気に大きく影響するBGM選びは大変悩みました。BGMも決まり、ある程度の構想が出来上がってくると、「このシーンがあったらおもしろいかも」と案が次々とでるようになり、楽しくなってきます。ある程度構想が固まったところで、嬉々として撮影に移りました。
とはいえ、忙しい日常業務の合間に撮影を行う必要があり、撮影は困難を極めるかと思われましたが、これが意外とスムーズに出来ました。これはひとえに医局の皆様の快い協力があったからです。ビデオには外来、負荷試験、エコーなど様々なシーンがありますが、私が撮影できない現場は「僕が代わりに撮影してきます」と言ってくれる人もいて、驚くほど順調に動画が出来ていきました。順調なことばかりでなく、中には辛い撮影現場もありました、冒頭の病院の夜明けの早送りシーン(タイムラプス)は、実は休日の朝の4時半に凍えながら病院の前に陣取り撮影しました。朝日が昇るまで3時間ほどかかった撮影でした。鮮やかな画で始まりたいという製作者としてのエゴなのです。
本番前に試写会させていただき、拍手を頂いたときは日の目を見た思いになり嬉しくなりました。いざ終わって見返してみると、当科のありのままに近い良さを表現できたかなと思います。私見ではありますが、内分泌・糖尿病領域は温厚な人が集まる科といった印象があり、当科はその中でも特に良い雰囲気なのかなと感じます。動画製作を通じて改めてそう感じました。
当科の良さが医局紹介ムービーを通じて、皆様に届けば製作者としてこの上なく嬉しく感じます。