第6回 合格者の歓喜(2021.10.)
福岡大学病院 内分泌・糖尿病内科 卒後6年目の村上綾菜です。
この度、第一回内科専門医認定資格試験に無事合格することができました。
思い返すとあっという間だった3年半の後期研修を振り返ってみたいと思います。
2018年度から内科新専門医制度が開始され、専攻医1期生(卒後3年目)として研修に臨みました。初めは慣れない制度に自身や周囲も戸惑うこともありましたが、当科や各科からの手厚い指導のおかげで、それぞれの専門知識だけでなく、他科の視点から糖尿病・内分泌疾患を学ぶことができました。また、卒後4~5年目では、村上華林堂病院、福岡大学西新病院の関連病院で専門診療以外にも一般内科や救急対応など幅広く経験を積むことができました。
臨床研修と同時にJ-OSLERへの登録を進めていましたが、初めてWEBに症例登録した時は、わからない点が多すぎて、色々調べながら登録したり、エラーで消えてしまったり、1症例で登録に1時間以上かかってしまい、挫折しそうになりました…。卒後4年目の後半から症例要約にも取り掛かりはじめましたが、研修医の時の退院サマリーを見返すなかで、研修医時代の頃の思い出など懐かしむ気持ちと同時に、少し拙い文章に気恥ずかしく思いつつ、なかなか作業が進みませんでした。早く始めておけばよかったと後悔しつつ、周りの先生方からの御助言など頂き、何とか無事に一次・二次評価を終え、2021年7月に内科専門医認定資格試験に臨みました。試験内容については、問題や選択肢の出し方については、かなり実臨床でも問われるような内容で、なかには専門領域でもマニアックな問題がでて驚愕しましたが、『そういえば○○先生こう言っていたな…』と後期研修で学んだことが生かせたことが、合格に繋がったのかなと思います。
多くの先生方に支えていただきながら無事に後期研修を終えることができ、本当に感謝の念でいっぱいです。今後は自分が学んできたことや工夫したことなど、後輩にも繋げつつ、自分自身もさらに糖尿病・内分泌専門医取得に向けてさらに成長できるよう精進したいと思います。