研究紹介


Mission
すべての人の健康を守るエビデンスを創る

 

Vision
世界水準のエビデンスを発信する研究所


当教室の研究

AMED事業「デジタル技術を活用した生涯にわたる血圧管理に関する指針の研究開発」

 デジタル技術による健康管理は、コロナ禍の影響も受け、今後ますます市場を拡大すると予測されます。そこで私たちは、適切なデジタル技術の選択・開発を支えるべく、ヘルスケア社会実装基盤整備事業の一環として、日本高血圧学会主導の下、一般住民・医療関係者・デジタル技術開発者すべての方々を対象とした指針を作成していきます。
 
 

FESTA(Fukuoka Epidemiological STudy of Atherosclerosis)フェスタ 福岡動脈硬化疫学研究

 福岡県で行われる健康診断をうける40歳以上の男女に研究説明を行い、同意取得できた方を対象として疫学調査を実施し、動脈硬化性疾患の危険因子および予防因子を明らかにしていきます。この研究によって、超高齢化社会の日本に必要とされる動脈硬化性疾患の一次予防に関する知見を得ることが期待できます。
 
 

CRAFT研究
CRAFT試験(Cardiovascular Risk reduction in Atrial Fibrillation Trial:心房細動患者の至適降圧レベルを検討する国際共同大規模無作為化比較試験)CRAFT


 心房細動は、脳血管障害の強力な危険因子であり、医療費の増大および健康寿命の短縮を引き起こしています。高齢化とともに心房細動を有する者の数は今後劇的に増加してゆくと予測されるため、脳血管障害を予防するためには、より最適な心房細動の治療法を模索してゆく必要があります。CRAFT試験では、高血圧を合併したリスクの高い心房細動患者を対象に、家庭収縮期血圧120mmHg未満をめざす積極的降圧療法の治療効果(脳血管障害をはじめとする循環器疾患の抑制効果、抗凝固薬により増加する脳出血の抑制効果など)を、研究者主導型国際共同大規模無作為化比較試験により明らかにします。

ISSA-CKD(Iki epidemiological Study of atheroSclerosis And Chronic Kidney Disease):長崎県壱岐市の慢性腎臓病および生活習慣病に関する観察研究(腎臓内科と協力)

 長崎県壱岐市では、末期腎不全および65歳以上における要介護認定者の頻度が他の市町村に比べて高いと報告されています。ISSA-CKD研究では壱岐市で施行された特定健診データを使用して末期慢性腎不全の保健予防事業を実施しています。またその他にも長崎県壱岐市特有の健康課題を抽出し、主に生活習慣病予防対策を立案しています。
 
 

F-CREATE研究(Fukuoka University Comprehensive Risk Evaluation of Atrial fibrillation using claims daTabasE :レセプトデータを使用した心房細動に対する包括的リスク評価研究

 新規抗凝固薬の出現により心房細動診療は大きく変貌を遂げましたが、日本におけるリアルワールドデータを用いた評価はまだ十分なされていません。本研究では診療請求データ(レセプトデータ)を使用して日本の心房細動患者におけるエビデンスを創造することを目的としています。
 
 

INFLUENCE研究(INFLUENza vaccination for CancEr):がん患者におけるインフルエンザワクチンの有効性の評価研究(腫瘍血液感染症内科と協力)

 昨今の治療の進歩により悪性腫瘍患者は長い年月をかけて共に歩んでいく疾患になりつつあります。そうした中、悪性腫瘍患者を有する方が感染症などに罹らず日常生活をお送りいただくための感染予防の手段としてワクチンがありますが、そもそも悪性腫瘍をお持ちの方へのワクチン接種は有効かについて確固としたエビデンスは構築されていません。本研究は悪性腫瘍患者におけるワクチン、特にインフルエンザワクチンの効果を検証することを目的としています。

研究業績

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