専門医の声Essay/Weblog
2021年10月
担当:吉村 希
2017年に福岡大学形成外科に入局させていただいた吉村希と申します。早いもので入局してから5年目を迎え、ついに専門医試験受験の年となりました。専門医の準備をしつつ、少しずつ自信をもって執刀できる症例が増えたり、後輩や研修医に指導をしたりなど、忙しくも充実した日々を送っています。
私は入局1年目に大学病院で3か月間勤務し、何もわからないところから形成外科の基本となる手技をはじめとして、当直での急患に対する初療や様々な症例の手術を学びました。その後、関連病院である九州中央病院に異動となり、2年9か月と少し長い期間、井上真衣先生のご指導の下で働かせていただきました。九州中央病院では外来を担当し、初療から治療方針、執刀を含む手術内容の検討や、術後のフォローまでひとりで完結する経験を積むことができました。症例としては顔面外傷や難治性潰瘍、乳房再建を中心に経験させていただきました。上司である井上先生は症例で困ったことがあったときはもちろん、仕事以外でも色々と相談に乗ってくださり、とてもサポートしていただきました。外来や病棟のスタッフ、他科の先生方も皆さん優しく、気兼ねなく相談でき、安心して仕事のできる環境でした。
昨年度から大学病院に戻り、チーフレジデントとして1年間働きました。後輩に指導をするという、以前とは違った立場で診療するということに最初は戸惑いがありましたが、今では大学病院でしか経験できない症例を中心に手術に入らせていただきながら、自分の執刀の機会も増え、より責任感をもって診療に携われるようになってきたと思います。
入局5年目といえどまだまだ未熟な点も多々あり、いつになったらひとり立ちできる日が来るのやら、、と思い悩む時もたまにあります。でも、困ったときに快く相談に乗ってくださる上司や同期、かわいい後輩に囲まれ、とても恵まれた環境で仕事ができており、その中で少しずつではありますが成長も実感できています。
今後の目標としては、まずは何よりも専門医試験に合格すること、そしてスキルアップをしつつ自分の得意分野をみつけ、医局に貢献していけたらと思っています。
長くなりましたが、ご精読ありがとうございました。次回エッセイ担当になったときにはもう少し日々の生活について触れていこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。