専門医の声Essay/Weblog
2022年06月
担当:岡本 理沙(2014年度入局)
入局当時は病名・術式などの専門用語、軟膏・貼付剤の種類、処置の段取りやカルテ仕事に慣れることで手いっぱい、入局3年目以降は、専門医試験に何とか合格することが目標でした。しかし、いざ専門医試験に受かってみると、嬉しい気持ちはあるものの、その日を境に技術が格段に上がるわけでもなく、もちろん昨日と同じ日々が続くわけで、今でも手術は怖いままです。自信は手を動かし続けないとついてこないもの、と何となく思う今日この頃です。
これからは、自分のもとを訪れた患者さんに、最善の治療ができたと思ってもらえるように、先達のあとを辿るだけでは今後はもういけない、最新の正しい情報、より洗練された治療法を提供できるよう貪欲になろうと思っています。また、手術が怖いという気持ちをどんなに年を取っても持っていたい。慢心せずあらゆる状況を想定して準備を怠らないことが重要だと思うからです。そして、社会人として、医師として、部下として、先輩として、母として、妻として、子として、一つ一つ大事に役割を果たしていきたいと思います。