専門医の声Essay/Weblog
2022年12月
担当:吉村 希(2017年度入局)
私は2017年に母校でもある福岡大学の形成外科に入局し、現在、形成外科6年目となります。入局後、最初に勤務した大学病院では形成外科の基本を学び、九州中央病院では基本に加えて外来や手術の執刀を少しずつ経験させて頂きました。再び大学病院に戻ってきた際には、大学でしか経験できない症例や、専門医試験に必要な症例を重点的に経験しながら、乳房再建の分野も携わらせて頂きました。
専門医試験に関しては形成外科5年目に受験しました。論文完成がぎりぎりであったことや、症例の分野に偏りがあったことで、受験に必要な資料作成の際にはとても苦労しました。反省点および助言として、論文は早めに作成するにこしたことはありません。試験勉強もとても大変でしたが、無事合格したときには例えようのないくらいの達成感を得ることができ、更には自信に繋がりました。また、試験を通して知識はもちろんのこと、忍耐力や度胸といった精神面での成長が得られたと思います。
現在は済生会下関総合病院で医長として勤務しています。病院や地域の形成外科を任されているという責任感や後輩の指導など、とても担うものは大きいですが同時にやりがいも感じています。まだまだ知識も技術も未熟ですので、少しずつ経験を増やし精進してまいりたいと思います。