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外科医を目指す君たちへ 主任教授:佐藤 寿彦

外科医をはじめ、労働条件の厳しい産科、小児科医の不足が社会問題として取り上げられてはいますが、なかなか現実的には改善されたようにはみえません。それどころか外科医不足はますます加速しているようです。根底には各診療科間での労働時間格差や待遇、それに見合う報酬、余暇などが見直されていない現状もあります。私たちは少しずつ、環境を整備し待遇、勤務体系などを柔軟に変化させています。外科がすべての領域を守備範囲としてきた従来スタイルを、他科との分業をはかり本来の外科技術を高めるための時間を多くすることに力を注いでいます。もちろん最低限必要な内科や病理・生化学などの知識は効率的に学ぶカリキュラムに入れております。イメージつくりも大切にしています。暗くて汚い外科教室のイメージを一新するため大幅な改築により共有スペースや個人デスクなどを広くし快適に生活できる環境を整備しました。勤務時間帯などは、個人に合わせた勤務体系を取り入れています。例えば子供さんをもつ女医さんが保育所から出勤し、診療に加わり夕方は早めに帰宅できるようにしたことです。休日は年間いつでも自由に14日間取る制度にして個人や家庭のニーズに合わせ調整できるようにしました。もちろん外科生活が決して楽になったわけではありませんが、頑張る時は精一杯、休みは思い切りスイッチをオフにするメリハリが大切だと思います。
癌や外傷、移植医療などの対象とする疾患を確実に治すことができるのは、私たち外科医であり社会からとても必要とされています。誰かがそれに答える必要があります。確かにあえてきつい環境に飛び込む方は、あまり多くはないのかもしれませんが、他の科では得られない達成感や楽しいこともたくさんあります。患者さんから頼られる技術と医術を身に着けるための修練を、我々の教室に入局していただき頑張ってもらいたいと思います。是非胸部外科領域に興味をもっておられる方は一緒に臨床、研究に、ともに充実した毎日を送りましょう。

若手医師の手術件数

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~先輩からのアドバイス~

緑川健介:2011年 三重大学医学部卒

私は元々地元が福岡ですが、三重大学医学部をH23年に卒業、同県の市中病院で初期臨床研修を終了しH25年よりこの医局でお世話になっています。当科の特徴としては、アットホームな空気と手術症例の多さにあると思います。出身大学でもなく、元から手術が大好きで、研修のときから外科をバリバリ勉強してきたというわけではなかったため、かなり不安がありました。そんな私ですが、小さな医局ならではと言っていいでしょうか、多くの当科の先生方に目をかけていただき、そのようなことは感じないほど温かく時に厳しく一から丁寧に指導していただいています。肺癌の手術については施設によって症例数は限られてしまうことがありますが、当科では開胸、胸腔鏡症例、さらには早期癌から進行癌まで、バラエティーに富んだ症例を経験することができます。さらに甲状腺や乳腺、小児外科症例についても勉強させていただき、そういった意味でも幅広い症例を経験することができます。私も科や働く病院などかなり悩みました。こうしてインターネットに書いておりますが、インターネット上に答えは落ちていません。ぜひ一度病院を見学にいらしてください。何か感じるものがあると思います。そして御縁があれば一緒に働き、切磋琢磨し、充実した日々を送りましょう。

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