福岡大学医学部脳神経外科

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脳外科行事
脳腫瘍病理検討会
Laboratory of Neuropathology, Neuroendoscope, and Neuroendov ascular Surgeryの部屋が医学部医局にあり、ディスカッション用顕微鏡の他に液晶大画面に映写しての検討も可能です。
毎月第3金曜日の午前8時から、その月に行った脳腫瘍の病理検討会を病理の鍋島一樹教授にも定期的に参加して頂き、脳腫瘍病理の基本的見方について指導して頂いています。
病理検討会での所見は、治療にもフィードバックされることはもちろん、脳神経外科専門医試験前の医師の教育にも大いに貢献しています。
[写真左]giant cell glioblastomaの病理像
[写真右]検討会で一緒に参加している病理学教室の皆さん
病理問題:診断は何でしょうか。

[矢印、微小血管増殖]
【膠芽腫glioblastoma】
星細胞性腫瘍には毛様細胞性星細胞腫(grade 1)、星細胞腫(grade 2)、退形成星細胞腫(grade 3)、膠芽腫(grade 4)が一般的に知られる。
この中で特にgrade 2、3、4は成人に多く、その病理学的相違点は核異型、核分裂像、微小血管増殖、壊死巣の有無に基づく。
膠芽腫と退形成星細胞腫の相違点は、微小血管増殖と壊死巣の有無により、退形成星細胞腫ではこれらの病理学的所見を欠く。
【乏突起膠腫oligodendroglioma】
成人の特に前頭葉に発生する腫瘍。
しばしば石灰沈着を伴い、けいれんで発症する。病理学的特徴は円形の核と明るい細胞質を持ち、目玉焼き像fried egg appearanceと呼ばれる。
染色体の1番短腕(LOH 1p)と19番長腕(LOH 19q)の欠失が高率にみられる。
【上衣腫ependymoma】
第4脳室底部、脊髄、側脳室、第3脳室に発生するが、特に10歳以下では後頭蓋窩に発生することが多い。
境界明瞭な腫瘍で、血管周囲性偽ロゼットperivascular pseudorosetteがみられる。
[血管周囲性偽ロゼットの拡大像]
[生後5ヶ月の男児]
【脈絡叢乳頭腫choroid plexus papilloma】
小児の側脳室三角部と成人の第4脳室に好発する。しばしば髄液過剰産生による水頭症を併発する。免疫組織学的には、transthyretin (prealbumin)が陽性となる。乳頭状上衣腫や転移性脳腫瘍と鑑別が必要。
[黒矢印 好酸性eosino-philic granular body/赤矢印 二核の神経節細胞]
【Ganglioglioma】
大型の神経節細胞ganglion cellと膠細胞成分gliaから構成される腫瘍。
小児から若年成人に好発し、けいれん発症が多い。
嚢胞形成や石灰化を伴うことが多い。
病理学的には二核の異型神経節細胞の出現の他、eosinophilic granular body、Rosenthal fiber、血管周囲リンパ球浸潤や石灰化像がみられる。
Synaptophysin、chromogranin Aなどの神経系マーカーによる染色で陽性。
脳血管病理検討会
私たち脳血管病理では、頚動脈血栓内膜剥離術の摘出プラークを用いて頚動脈における動脈硬化の進展メカニズムやプラークの性状評価に関する研究を行っています。
【脳梗塞発症の左内頚動脈狭窄症】

[ 頭部MRI拡散強調画像 ]
左大脳半球の新鮮脳梗塞巣

[ 左総頚動脈撮影 ]
左内頚動脈の中等度狭窄
【左内頚動脈血栓内膜剥離術による摘出標本】
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