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 No.82 Transplantation Science Symposium, Asian Regional Meeting ( TSS2022 ) 学会 参加報告 

 2022年11月25、26日、京都で開催された Transplantation Science Symposium, Asian Regional Meeting( TSS2022 )に参加しました。 TSS2022は国際移植学会のアジア地区分科会として開催された、腎臓、肺、心臓、肝臓などの臓器移植の基礎と臨床研究に関しての国際学会です。 日本、台湾、中国、韓国、シンガポール、インドネシア、オーストラリア、インドなどからの現地参加に加えて新型コロナ感染などの影響などで米国などからのオンライン発表もありました。

TSS2022


 私は「The efficacy of switching from ESA to HIF-PHI for anemia in Renal Transplantation patients」のOralの発表と、COVID-19などに関してのOral sessionのChairperson(座長)を努めました。 発表では HIF-PHI の副作用に関しての製剤による違いなどの質問がありましたが、有意義な発表が出来ました。 鹿児島大学の山田保俊先生による「 HTLV-1 感染の腎移植患者の予後」に関するご発表では、私の論文( Nakamura N et al., Transplant Proc. 37(4), 2005 )を引用していただきました。

TSS2022


 Chairpersonを努めたセッションでは、主として移植患者におけるCOVID-19感染の状況やワクチン接種の効果などが発表されました。 福岡大学でも腎移植患者のワクチンの効果に関しては、我々も共同研究を行っており、前のセッションで 腎臓膠原病内科学講座の出口英孝先生がご発表( Antibody Acquisition After SARS-CoV-2 Vaccination in Japanese Kidney Transplant Patients )されましたので、 私のセッションでのワクチンによる抗体価の陽性率の差についての議論において、出口先生にもご意見を頂きました。

TSS2022


 新型コロナ感染の第8波が心配されるなか、京都は紅葉のシーズンでもあり、海外からの旅行者を含めて多くの観光客が訪れていました。
最後になりましたが、本発表に際して、数回にわたり予行などで貴重なご意見とご指導を頂いた羽賀宣博教授と医局員の皆様に心より感謝致します。

TSS2022