教室紹介

教室の歴史

福岡大学脳神経外科の歴史

福岡大学脳神経外科教室員集合写真

福岡大学は1934年(昭和9年)4月に福岡高等商業学校として創立、1956年(昭和31年)4月に福岡大学と改称され、1972年(昭和47年)4月に医学部医学科が新設されました。1973年(昭和48年)4月に脳神経外科学講座が開設され、初代教授には九州大学から朝長正道が就任しました。1973年(昭和48年)8月4日に福岡大学病院が開院すると同時に、九州大学から助教授として澤田稔夫、助手として福島武雄が着任し、8月6日から診療が開始されました。9月4日には脳神経外科での手術第1例(脊髄硬膜外転移性腫瘍)が施行され、9月11日に開頭手術第一例(前頭葉神経膠腫)が施行されています。

その後も九州大学や熊本大学からの人事協力を受けながスタッフが増えるに連れて入院患者、手術症例数は右肩上がりに増加しました。1974年(昭和49年)には福島が海外留学第一号としてSaint Barnabas Medical Centerに赴き、現在までにCalifornia大学、M.D. Anderson Cancer Center、Mayo Clinic、Florida大学、Vienna大学へそれぞれ複数名の留学がありました。1978年(昭和53年)11月には福岡大学医学部卒業生の初めての入局があり、その後は福岡大学卒業生の新入局が多くなりました。内視鏡手術は岡一成が全国的にも早い時期から導入し、脳血管内治療も早くから導入、手術の多様性が急速に広まりました。脳腫瘍、脳血管障害等の基礎研究も積極的に行われ、1985年(昭和60年)に第一号の学位(医学博士号)取得者があり、以後52名が学位を取得しています。

2000年(平成12)年4月に第2代教授として福島武雄が就任し、臨床研究活動を継続しつつ脳腫瘍や下垂体手術等を積極的に行い、手術症例数は年間300件以上に及び、医師、学生への教育活動も活発に行われました。

2008年(平成20年)4月に第3代教授(現教授)として井上亨が就任し、脳血管障害、頭蓋底腫瘍などの手術症例数が増えました。現在は総手術数が年間650例前後となり、その中で脳血管内手術は2009年(平成21)年に東登志夫(現福岡大学筑紫病院教授)が着任して以降は急速に増加し年間200例前後を維持しています。同門会員数は130人を超え、関連病院は12施設で60名以上の医局員となりました。脳血管障害や脳腫瘍のみならず脊髄・脊椎疾患、末梢神経やDBS等の機能外科に至るまで幅広い診療・手術を行っています。ロボットスーツHALを用いたリハビリテーションにも積極的に取り組んでおり、医師のみならず看護師、リハビリスタッフ、検査技師等による学会発表や論文発表が多く行われているのも大きな特徴となっています。

PAGETOP

Copyright 2020 Department of Neurosurgery Faculty of Medicine Fukuoka University. All Rights Reserved.