患者さんへ

外来受診案内

福岡大学病院脳神経外科では、脳卒中や脳腫瘍のみならず、パーキンソン病をはじめとする運動障害、小児脳疾患、そして脊髄や末梢神経に起因する疾患の治療など幅広く行っています。年々手術件数は増え続け、2013年以降の手術症例数は毎年600件を超えています(詳細な症例数を見る)。福岡大学病院では全国に先駆けて神経内視鏡手術や血管内治療といった体に負担の少ない治療法を導入し発展させてきました。先進的なナビゲーションシステムを用いた手術も積極的に行っています。

脳神経外科の診療では、疾患によって損なわれた神経機能を回復させる治療もとても大切です。ロボットスーツ HAL を中心に、脳卒中などによって損なわれた脳の機能回復を目指す治療も行っています。興味がございましたら、是非当科外来を御受診ください。

  1. 一般外来は基本的に月曜・水曜・金曜の午前中ですが、担当する医師の予定をご確認ください(外来予定表を見る)。専門分野や担当者によって外来日が異なります(注:緊急手術などにより担当医の予定が変更になることがあります。)
  2. 初めて受診される方はできるだけ紹介状をご持参ください。初診で紹介状がない場合、別途初診料がかかります。

特殊外来の紹介

脳振盪外来(担当医:重森 裕)

福岡大学医学部脳神経外科では、スポーツ科学部と連携し、最近注目されているスポーツに起因する軽微な頭部外傷、特に脳振盪に関する専門外来を設置することにいたしました。

アメリカンフットボールやラグビー、柔道などのスポーツでは、重い後遺症や死に至る可能性が高い「急性硬膜下血腫」、頚椎が過剰に曲がることによって生じる「頚椎損傷」や「頚髄損傷」など、不幸な結果に至る選手が後を絶ちません。また近年、急性期の脳・脊髄損傷以外にも蓄積された軽微な慢性の脳損傷によって「慢性外傷性脳症」といった状態から、うつ状態や高次脳機能障害の症状を呈することもわかってきました。

そのため、最近注目されているスポーツに関係する軽微な頭部外傷、特に脳振盪に関する専門外来を設置しました。頭部外傷の診断・治療だけでなく、脳振盪からの競技復帰に関する計画立案や指導、予防のためのメディカルチェックなどを行ないます。加えて安全に競技を行うための治療やアドバイスを行うことに致しました。

脳振盪後の競技への復帰についての相談、脳神経疾患を持ちながらスポーツに挑戦したいというご希望のある場合、昔の頭部外傷による「あたま」の影響を調べたいなど、気軽にご相談ください。

脳振盪外来の内容:
  • 脳振盪からの競技復帰指導
  • 各種スポーツ選手に対する脳メディカルチェック(CT・MRI)など
  • 慢性外傷性脳症に対する診察・指導など

ボトックス外来(担当医:森下 登史)

痙縮と言われる手足のつっぱり症状を、ボツリヌス毒素という注射薬を用いて治療します。痙縮は脳卒中や脊髄損傷、そして重症頭部外傷(脳挫傷)などの後遺症として起こります。小児の場合には脳性麻痺などが原因になることもあります。月曜日と金曜日に担当医がボツリヌス毒素をつっぱり(痙縮)症状の強い筋肉に施注する治療をしています。場合によっては、手術やロボットを用いたリハビリテーションなども併用します。治療は患者ご本人の症状緩和に加え、介護者の負担軽減にも繋がります。症状でお困りの方はどうぞお気軽にご相談ください。

お問い合わせ先

福岡大学病院 脳神経外科 外来
〒814-0180
福岡市城南区七隈 7-45-1
TEL: 092-801-1011 (代表に「脳神経外科外来へ」とお伝えください。)

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