膵島移植
膵島とは

膵臓は、アミラーゼやリパーゼなどの消化酵素を分泌して消化吸収を助ける外分泌細胞と、 インスリンやグルカゴンを分泌して血糖調節を行う内分泌細胞との2種類の、 まったく働きの異なる細胞群(組織)よりできています。 外分泌細胞は膵臓の98%を占めており、これら細胞で作られる消化酵素は、 導管を通って十二指腸に放出されます。一方、「膵島」は直径が約 0.1~0.3 mm の球状の塊で、 膵外分泌組織の中に点々と散らばっています。このように塊として散らばっている様子から“膵臓のなかの島”という意味で膵島の名前がついています。 膵臓の中には成人一人あたり約100万個の膵島があります。 膵島にはα細胞、β細胞、その他ごく少数の働きの違う細胞があります。 β細胞は、血糖が上昇した場合に血糖を低下させるホルモンであるインスリンを分泌します。

反対に血糖が低下しすぎた時にはα細胞から血糖を上昇させる働きがあるグルカゴンが分泌されます。