診療を受けられる方へ

こどもの便秘

一般に考えられているよりこどもの便秘は多いものです。乳幼児期に始まった便秘では,こども本人は,排便をしたいという感覚(便意)や,うまく排便をするやり方がわからないままになっていることが多く,おなかに固まりが触れるほど便がたまり,自力では全く出せない状態になってしまうことがあります。成人とちがって排便のやりかたそのものが身についていないため、本人にはどうしようもないことが多く,お母さん方は「腸やおしりがおかしいのではないか」と非常に心配されて来院されます。

診察で大腸や肛門の特別な病気がない場合は、まず宿便の除去を行ない、浣腸や下剤を用いて毎日の排便を経験させながら排便のやり方を覚えさせていきます。気長に対処していかなければならないこともありますが、排便習慣が維持できれば、成長に合わせて排便の自立が見られるようになってきます。

小児外科医は鎖肛やヒルシュスプルング病などの乳児期におしりの手術が必要なこどもたちの管理を長期間にわたって行うため、こどもの便秘の治療に精通しています。こどもの頑固な便秘や排便困難で悩んでいる方は一度小児外科医にご相談ください。

解説:福岡大学小児外科で扱う日常的な小児外科疾患

  1. そけいヘルニア
  2. でべそ(臍ヘルニア)
  3. こどもの便秘
  4. 赤ちゃんのお尻の病気 肛門周囲膿瘍
  5. こどもの虫垂炎
  6. 腸重積
  7. 胃瘻の造設