診療


周産期センターに関して

総合周産期母子医療センタ-

 母体・胎児集中治療室(MFICU)および新生児集中治療室(NICU)を整備した総合周産期母子医療センタ-として母体・胎児・新生児に対する高度な医療を提供しています。産科部門はMFICU 6床、後方病床18床を有し、新生児部門ではNICU 15床、後方病床18床で運営され、西日本一の規模の総合周産期母子医療センターとして、母体や胎児・新生児異常に対して一貫した治療を行うとともに、年間100件以上の妊娠・分娩・産褥期の母体の救急医療などにも、24時間体制で対応しています。産科部門は、多胎妊娠、早産、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病など母体疾患、胎児発育不全や胎児先天異常などの胎児疾患を中心に高度医療を推進し、麻酔科部門との協力のもと分娩室での緊急帝王切開により安全・安心の診療を行っています。

出生前診断

 当院は、日本医学会の臨床部会運営委員会「遺伝子・健康・社会」検討委員会の下に設置された「母体血を用いた出生前遺伝学的検査」の施設認定・登録部会に対し、無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)施行のための認定・登録を申請し許可を受けた、NIPTの認定施設です。
 当院では、出生前検査を希望される場合、臨床遺伝専門医により、正しい遺伝情報を提供し、意思決定のための支援や心理的支援(遺伝カウンセリング)を行っています。また、羊水検査、クアトロ検査にも対応しています。

無痛分娩

 当院で行う無痛分娩は「硬膜外麻酔を用いた計画無痛分娩」になります。無痛分娩の麻酔は麻酔科医が行います。当院は、九州地方の周産期センターにおいて唯一、麻酔科専門医が分娩室に待機し、安全で快適な無痛分娩を提供できる体制を整えております。また、無痛分娩を担当する産婦人科医師は,産婦人科専門医の資格を持つ経験豊富な医師です。分娩終了まで、産科医、新生児科医、助産師などと協力し、安全な無痛分娩を提供します。無痛分娩の件数は年々増加しており、2022年は約100件の無痛分娩が行われました。