膵島移植
膵島移植の対象

膵島移植は、糖尿病と診断された方やインスリン治療を行っている糖尿病の方が全て対象となるわけではありません。 対象となる方は以下の4つの条件を(全て)満たす方と考えております。

  1. インスリンの分泌する力が著しく低下し、生命を維持するためには注射によるインスリン治療が必要である方 (I型糖尿病)。
  2. 糖尿病専門医の治療努力によっても、血糖コントロールが困難な方。
  3. 原則として75歳以下の方。
  4. 膵臓移植、膵島移植について説明を受け、膵島移植に関して、ご本人、ご家族、主治医の同意が得られている方。

最少年齢については議論がありますが、移植という現実が理解できる年齢で15歳以上が一つの基準と考えています。
18歳以上あるいは成人後としている施設もあります。
また使用する免疫抑制薬の種類においては、将来妊娠を考えておられる方に対する悪影響が未だ判っていないものもあり、お勧めできない場合があります。
糖尿病細小血管合併症である腎症、網膜症、神経障害の有無は、適応には直接関係しません。
むしろ、これらの細小血管合併症を発症していない時期が、適応になると考えられています。
動脈硬化など大血管系の合併症を有している方は、その進行度をきちんと検査し、適応を決定する必要があります。  

現在重症な感染症や悪性腫瘍の治療中の方には移植は行えません。免疫抑制療法により、感染症や癌が悪化してしまうためです。移植の適応にならない状態をあげます。

  1. 重度の心疾患,肝疾患(心移植または肝移植と同時に行う場合には考慮する)
  2. アルコール中毒
  3. 感染症
  4. 悪性腫瘍(5年以内に既往がないこと)
  5. 重症肥満
  6. 未処置の網膜症
  7. その他移植に適さないもの