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 No.125 第57回 臨床腎移植学会参加報告 

 2024年 2月 15-16日、名古屋コンベンションホールで開催された 第57回 臨床腎移植学会に参加しました。 この学会は、全国の腎移植に関与する外科系・内科系の医師に加え、移植コーディネータ−、看護師さん、検査技師さんなどのメディカルスタッフも参加する臨床研究を主体とした会です。 新型コロナ感染が落ち着き、今回から現地開催の充実した学会となりました。

第57回 臨床腎移植学会参加報告

第57回 臨床腎移植学会参加報告

 私は「腎移植術後の貧血に対する HIF-PH 阻害薬の早期投与の有効性の検討」の口演と、移植後の悪性腫瘍、免疫抑制剤として使用した mTOR 阻害薬の悪性腫瘍などへの効果などの使用経験、Eplet解析による免疫原性の評価など多彩な発表の座長を努めました。 発表では HIF-PH 阻害薬の副作用の予防への鉄剤投与に関してのなどの質問があり、有意義な発表が出来ました。 学会では、高齢ドナーなどのマージナルドナーの問題や、いわゆる“ Fantastic four ”と言われ昨年の移植学会で私も発表した降圧剤 ARNi の有効性への報告などが気になりました。

第57回 臨床腎移植学会参加報告

第57回 臨床腎移植学会参加報告

 福岡大学病院の腎移植コーディネーターの横山陽子さんは「多職種で入院治療へ介入した重度精神運動発達遅滞患者の腎移植」の発表を行い、メディカルスタッフ研究優秀賞を受賞しました。 最後になりましたが、本発表に際して、貴重なご意見とご指導を頂いた羽賀宣博教授と医局員の皆様に心より感謝致します。

(文責:中村 信之)