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From the Professor

教授挨拶(令和6年)


福岡大学医学部 腎泌尿器外科学 講座 主任教授・診療部長 羽賀 宣博

令和6年となりました。本年も当講座を、どうぞよろしくお願いいたします。


 早いもので、私が福岡大学に着任後、今年4月で5年目をむかえます。 大学医学部のあるべき姿は、診療、研究、教育の 3つの柱を充実されることであり、少しずつですが、その成果が出てきているようです。


診療

 診療面に関しては、私が着任後、ダビンチの手術件数が、3倍増となりました。 2022 年11 月に手術支援ロボットが当院で2台体制となり、さらなる充実が期待されます。 また、本年より、膀胱全摘術後の尿路変更も体腔内で行うようになり、患者さんの QOL の向上に寄与していきたいと考えています。 手術件数の増加に伴い、腎泌尿器外科学講座のスタッフも増員され、診療面のさらなる充実を図っていきたいと考えています。 とくに、女性泌尿器科分野、男性不妊の分野に力を入れてゆきたいと考えています。


研究

 研究面に関しては、坪内先生、宮崎先生、そして青柳先生が学位を取得しました。 坪内先生は、ロボット手術に関するテーマで、宮崎先生はコロナのパンデミックと排尿障害というテーマで研究を完遂し、学位授与されました。

また、青柳先生は、再生医学講座で小玉教授のもとで研究を積み、副腎に関する再生医療の研究で学位が授与されました。 また、学術賞も複数受賞してきており、郡家先生が小児泌尿器科学会で、大会長特別賞が授与されました。 冨永先生は、西日本泌尿器科学会のヤングリサーチコンテストで優秀賞を、そして中川先生は連合地方会で優秀演題賞を受賞しました。


教育

 教育面に関しては、学生教育のみならず、医局員の教育に最も注力しています。 学位審査での発表の仕方や、学会でのプレゼンテーションの指導、論文の指導など、私の時間が許す限り医局員一人一人と真剣に向き合うようにして、指導をしています。 また、手術指導も可能な限り行うようにしており、本年度は、岡部先生がロボット支援手術の指導医(プロクター)になる予定です。 手術の技量は、医局員が皆、着実に向上してきており、福岡の医療を支える人材が育ってきていると実感しています。 今後働き方改革が導入され、医師の長時間労働が改善されることを期待します。 一方で、診療面でのスキルアップや学術面での能力向上など、自分と向き合う時間がさらに重要になってくるのではないかとも思います。 制度が変わっても普遍的なものもあるはずで、医師という職業柄、避けて通れないものかと思います。 私自身は、常に初心に立ち返り、謙虚な気持ちで講座運営を行ってまいりたいと存じます。 引き続きご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

令和 6年 1月 1日

福岡大学医学部 腎泌尿器外科学 講座

主任教授・診療部長 羽賀 宣博