福岡大学医学部腎泌尿器外科学講座
主任教授・診療部長 羽賀宣博
医師にならなかったら就きたかった職業
寿司職人 天ぷら職人
医学生・研修医の皆さんへ
福岡大学医学部 腎泌尿器外科学講座 のホームページをご覧になって頂きありがとうございます。
令和2年4月から当講座を主宰させてい頂いている羽賀宣博です。泌尿器科の魅力、当講座の魅力、そして講座の方針について、簡単に説明します。
もし少しでも興味がある方がいらっしゃれば、お気軽にご連絡いただければ幸いです。
泌尿器科の魅力
泌尿器科の魅力は、ほかの多くの泌尿器科の先生がおっしゃっているように、診断から治療まで一貫してできること、また外科的治療のみならず、内科的な治療ができること、そして、癌の診断・治療のみならず、小児泌尿器科、腎移植等、非常に多くの分野を網羅していることです。
また、泌尿器科学にまつわる臨床研究のみならず、基礎研究も盛んなことが泌尿科学の魅力です。
したがって、泌尿器科が扱うフィールドは、非常に多様性に富んでいます。
今後の長い医師としての人生を歩んでいくうえで、留学等を含めていろんなことに挑戦してみたい方には、最もお勧めできる診療科ではないかと思います。
当講座の魅力
当講座の魅力は、泌尿器がんのみならず、小児泌尿器科、腎移植、排尿障害や、結石治療等の広い範囲にわたり、その分野のスペシャリストが揃っているため、その先生方から直接最先端の医学・医療を学べるところです。
特に手術手技では、ロボット手術や腹腔鏡手術に力を入れており、トップレベルの手技が習得できます(図1)。
また、当講座では、臨床研修に関する教育システムが確立しており、若手の医師は上級医から、マンツーマンの直接指導を受けることができます(図2、図3、図4)。
当講座の方針
1.クリニシャンサイエンティストの育成:
泌尿器外科医になったら、一通りの標準手術をマスターし、泌尿器科診療ができるようになるということが、基本になるかと思います。
したがって、まずは、泌尿器科専門医を取得できるようご指導します。しかし、50年以上は続く長い泌尿器科人生において、診療のみというのはもったいない気がします。
一時期でもいいので、積極的に臨床研究や基礎研究に関与していただき、国内・海外の学会発表等を行っていただきたいと思います。
そして、世界に通用する、泌尿器科のリーダーとなれるような医師になってほしいと思います。
研究をして、データをまとめ、発表するというプロセスは、単なる研究発表だけでは終わりません。
この手法、考え方を学ぶことは、自己プロデュースを行う上で、非常に重要です。
自分は手術を極めたいと考えている先生、将来はオフィスウロロジストを考えている先生も、
適切に自分の実力を公表できれば、さらにその評価は高まるかと思います。
そういった観点からも、研究をお勧めします。
2.各人が輝けるような医局:
医局には多くの個性的な先生方がいらっしゃいます。
また、各人得意な分野も千差万別です。研究が得意な先生もいれば、診療が得意な先生もいらっしゃいます。
また、学生教育や、後輩の指導に長けている先生もいます。
そうした先生方の個性を最大現に引き延ばせるように、各人の話に耳を傾け、また適切に見極めるようにいたします。
また、泌尿器科医には前述のように様々なサブスペシャリティがありますので、各々の希望に基づいて、サブスペシャリティを極めてもらうようにいたします。
3.福岡大学からエビデンスの発信:
既存の診療ガイドラインに則った標準的な医療を行うのはもちろんですが、
福岡大学から、新たな診療データや研究データを発信し、泌尿器科医学・医療に貢献するような教室を目指します。