この度、3月10日〜13日にイタリアのミラノで開催されたEAU23に、JUA/EAU-Resident programmeの一員として、参加させていただきました。
学会では、主に前立腺肥大症に関するセッション、またLive Surgeryに参加しました。
前立腺肥大症のセッションでは、馴染みのないUroLiftやAquablationの臨床成果や、基礎部門では前立腺細胞株を用いた増殖機序の解明、新たな増殖抑制薬剤の報告を聞き、研究欲を刺激されました。
Live Surgeryでは、イタリアのいくつかの手術場からライブ中継され、経尿道的手術からロボット手術まで、多くの手術を観ることができました。
人気のセッションで、会場では1000人以上の泌尿器科医がイヤホンでディスカッションを聴きながら手術モニターを真剣に観ていました。
その場にいるだけで世界中の泌尿器科医と手術を共有している気持ちになり、幸せな時間となりました。
EAU自体非常に有意義な経験でしたが、一番の財産はJUA/EAU-Resident Programmeに共に参加した慶應大学の楊井先生と岡山大学の丸山先生と交流できたことです。
学会2日目には、世界各国の泌尿器科医が参加する Resident Partyに、3人で参加しました。
開始時は、ライトが怪しいクラブのような中、多くの外国人が入り乱れている状況に圧倒され、「丸山先生が声かけて下さいよ。」、「いや、楊井先生が先に声かけて下さい。」と譲り合いという名の押し付け合いをしていました。
しかし、楊井先生が先陣を切って、その後、私も丸山先生も、各国の泌尿器科医と会話できたのはいい思い出です。
また、お二人とはイタリア観光も一緒にして、その中でお互いの臨床、研究、今後の展望について話し合いました。