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No.185 第59回日本臨床腎移植学会参加報告

2026年2月12,13日、東京(TOC有明)で開催された第59回日本臨床腎移植学会に参加しました。本研究会は腎臓移植を行う泌尿器科、外科、腎臓内科医に加えて、看護師、移植コーディネーター、検査技師などのメディカルスタッフが腎臓移植に関して学ぶことができる国内で最も有益な学会のひとつです。

第59回日本臨床腎移植学会
腎移植体験者のご講演

今回、私が特に気になった話題は「腎移植術後の拒絶反応の診断法としてのドナー由来のcall-free DNAによるリキッドバイオプシーの有用性」「移植腎の原疾患の再発が多い巣状糸球体硬化症の抗ネフロン抗体の関与」、また当科の前立腺全摘除術でも使用しているインドサイアニングリーン(ICG)による血流確認を「移植尿管の血流確認に応用した検討」です。ICGによる血流確認は尿管の虚血による合併症を回避する手段として直ぐに臨床応用可能と思いました。私は「外科的合併症」の口演の座長を務めました。担当したセッションでは、術後の移植尿管の狭窄、尿漏出や膀胱尿管逆流、移植腎動静脈の狭窄、リンパ漏などへの対応に関しての報告と意見交換で、日常診療に役立つ多くのヒントを得ることが出来ました。

「外科的合併症」口演の座長
学会場で長崎大学望月先生と情報交換

腎臓移植の学会中には「若手の会」が開催されます。そこでは「貴重な症例提示、正式なプログラムでは絶対話せないアングラな移植の問題とそのわかりやすい解説」が行われます。是非とも当科の若手医師にも参加して頂きたいと思います。
最後になりましたが、本研究会の参加に伴いご協力頂いた羽賀宣博教授、医局員の皆様に感謝致します。

腎泌尿器外科学講座 中村信之