No.135 ロボット支援副腎摘出術をはじめました
患者さんに低侵襲の医療を提供すべく、本年2月から手術支援ロボット ダビンチを用いて、副腎腫瘍に対するロボット手術を開始しました。

図のように腎臓の上に位置する副腎にできる腫瘍であり、血圧を上昇させたり、血糖を上昇させたりするような、ホルモンという物質を放出する特徴があります。副腎は体の深い部分に存在するため、開腹手術では大変困難でした。それ以後、腹腔鏡手術が外科的治療の中心でしたが、2020年から本邦でもロボット支援下での副腎手術が保険適応となりました。当科では、腹腔鏡手術と比較し、術後合併症発症率の低減と入院期間の短縮が報告されています。当施設では、これまで多くの腹腔鏡下副腎摘除術を行ってきております。
さらに、ロボット手術も800例程度経験している術者(羽賀)もおりますので、安心して手術を受けていただければ幸いです。
