No.136 AUA2024の参加報告
アメリカのサンアントニオで開催されたAUA2024に、参加しましたので報告させていただきます。当講座からは、羽賀教授と私で参加致しました。慣れない海外渡航は、トラブル続きの悲惨なスタートでした。行きの飛行機はヒューストン経由でしたが、ヒューストン空港の滑走路への落雷の影響で、別の州にあるデンバー空港に降ろされました。別便での移動は空席がなく、空港のベンチで1泊し、日本から計48時間かけてやっとの思いでサンアントニオに到着しました。自分の発表には間に合ったのは、不幸中の幸いです。
今回の発表は2演題で、大学院在学中の副腎再生に関する研究と、AUAとJUAのジョイントセッションのBPH領域でパネリストとして発表しました。副腎再生の発表は、聴衆の方々に思ったように理解していただけず悔しい思いもありましたが、大学院時代の集大成として発表できたことに気持ちが満たされました。BPHセッションでの発表では、私はツリウムレーザーの症例提示を行い、治療方針についてディスカッションしました。最も議論が活発化したのは、性機能温存についてでした。アメリカの方々にはBPHの治療選択において性機能温存が重要なウェイトを占めるとのことでした。アメリカと日本の文化の違いが影響しているのかもしれませんが、我々も取り組むべき課題と感じました。
発表の準備・当日のサポートをして下さった羽賀教授、資料を提供して下さった白十字病院の阿部先生、そして学会に快く送り出してくださった森部長には、この場を借りて感謝申し上げます。
トラブルもありましたが、総じてAUAへの参加は充実していました。英語での発表、他施設の先生方との交流、刺激的な経験となりました。次の発表の機会が来るよう、少しずつでも日々研究に取り組もうと思います。

